人は生きるために変わっていく。変わらなければ生きていけない。強いショックをかわすため,どんな状況にも対処できるようにするため。生き続けるためには,変わり続けなければいけない。
アンチウイルスソフトメーカー各社は7日,チャットソフトのmIRCを利用して感染していくウイルス「バビロニア」を報告した。バビロニアには自動的に自分自身をアップデートする機能があり,インターネットでウイルス作者のサイトに接続し,新しい「プラグイン」があると,その機能を適用させる。このため,ウイルスがさらに破壊的なものになったり繁殖手段が変化することも考えられる(トレンドマイクロ社のウイルス情報)。
このウイルスの特筆すべき点は,自動アップデート機能だ。記事にもあるように,バビロニアの「自動アップデート機能は,シマンテックがウイルス検知機能を常に最新のものに保つために使っている「ライブアップデート」技術と似通っている」とのこと。笑えますな(^_^;),シマンテックさん。
人は攻撃を受けると,それを無意識のうちにかわす能力を持っている。失恋して,もう立ち直れないほどの打撃を受けても,今までと違う明るい自分を作ってショックを消したり,今までの恋愛の基準をあっさり変えてかわすこともある。しかもそれらを無意識に行なったりもする。それは,人間が社会生活を営むうえで身に付けてきた進化だ。その進化を身に付けた,ワイヤードウイルス,手ごわそうだね。
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